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会社情報

代表からの挨拶

弊社のミッションは「風洞の民主化」にあります。

風洞は風を理想的な環境で流し、実験対象物に対する流れの影響を観察するための装置です。風洞の歴史は航空産業の発展とともにありました。ライト兄弟が風洞を自作し、得られたデータを元にライトフライヤー号の飛行を成功させたのを皮切りに、世界中でより大型、より高精度、より高出力の風洞を開発、建設する競走が開始されました。当時、航空産業のノウハウが少ない中、実際に実機・ミニチュアなどで気軽に試験をすることができる風洞は無くてはならないものでした。航空機、鉄道、自動車の性能が向上し、高速化するにつれ、風洞の重要性は上がり続けました。また近年は建築物の巨大化・高層化のトレンドの中、建築産業にとっても風洞は無くてはならないものとなりつつあります。まさに、風洞によって我々の生活は支えられているのです。

IT技術の発達に伴い、流体シミュレーションが台頭してきた近代においても、特に複雑な現象に対しては圧倒的短時間で正確に試験結果が得られる風洞は、近年のドローン分野やEV分野での空力の重要性からむしろ増加している状況です。しかしながら、その巨大さ、維持費、施工費から依然として大企業・大組織しか保有できない「高嶺の花」であり、中小企業や大企業の部署単位で導入できるものではありませんでした。

私たちはそういった現状の中、「風洞の民主化」をかかげ、コンパクト風洞「Aero Optim」をはじめ、独自の短距離整流技術を使用して大型風洞を省力化・小型化するなど、少しでも風洞が導入しやすい製品になるよう日々開発を進めております。これまで、風洞の選択肢は限られていましたが、正規風洞と送風機の中間にあたる選択肢(簡易風洞・スタック型風洞など)など、これまでになかった選択肢を用意することで、これまで「大は小を兼ねる」発想でオーバースペックな風洞を提案されてきた企業様に対し、最適なソリューションの提案を第一に考えております。もちろん、従来型の大型風洞を設計・製造する能力もあるため、ハイスペックな風洞のご要望にもお応えできます。

Wind Tunnel for Everyone(風洞の民主化)

私達が目指すのは、中小企業・スタートアップでも風洞を導入でき、スポーツアスリートなども気軽に風洞にアクセスできる世の中です。風洞が一般化すれば、EVやドローン分野などの新規参入のハードルも下がるため、より活発な競争、より高クオリティの製品の開発が可能となります。弊社は縁の下の力持ちとして、日本のものづくりのさらなる発展を支えられればと考えております。

株式会社日本風洞製作所 代表取締役社長 ローン・ジョシュア